書籍・雑誌

ゆきがやんだら

数年前まで札幌にすんでいました。

ご想像通り、冬はほとんど雪だらけ。
ご想像に反して、寒くはないです。
普通にスキーウェアと長靴で暮らすから不自由のないかんじ。

電車のなかではおばちゃんが編み物をしている。
雪はふかふかだから、スノーボードこけても痛くないし。
なにより結晶がみえますぅーーー。
たまにふぶくとね、真っ白けのホワイトアウト。
どこへもゆけない、でも、なにもかもを白くつつんでくれる
ひきしまった澄んだかんじ。

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そんな時期にぴったりのこの絵本。

子供への優しい語り口調で、
私のなかから柔らかさをひきだしてくれる。

ゆきのなか、音のない世界を見事に描いて
それでいて、暖かな澄んだ空気感。

おかあさんと坊やの二人だけで過不足のない世界にいて、
こんな風にいつもいてみたい。

ゆきがやんだら (学研おはなし絵本)

酒井 駒子

ゆきがやんだら (学研おはなし絵本)

 

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TOKYO NOBODY

ふっと開きたくなる写真集があります。

TOKYO NOBODY

中野正貴写真集

リトルモア
TOKYO NOBODY―中野正貴写真集

これね、渋谷・青山・麻布・銀座・新宿・湾岸…
街から人がいなくなり、残されたのは建物だけ。
という写真集なんです。

開くとスーンってなります。
そのスーンってのは瞑想ににています。
瞑想をしよう!ってプロでないと意識的なものになりやすいけど、
あれ?瞑想・・・してた?みたいな無意識な感じでそこにいく。

ふっと、雨の音に耳がフォーカスしていくときのような。
ふっと、小鳥の声だけが身体を包むような。

そんな集中が生まれてくる本。

居間のテーブルにこの本がおいてあることがある。
うちの坊や(9歳)が気に入っていてこれ読んでるみたいなんですが。
それで、折々目にふれる機会をもらってます笑。

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体は全部知っている

数年前に読んだ本のなかで気に入ってるものはまた読みます。
すきなものは毎日食べて飽きるタイプですが、
本はいい感じで内容を忘れてしまう年頃だし、
その雰囲気の感覚だけを覚えているので、とっても楽しめる。

そう「この本すごかったなぁ」ってことを覚えていて、
この題名なんてまさにヨガではない?!
文庫化されたので購入してみました。

体は全部知っている/吉本ばなな
体は全部知っている (文春文庫)

私の世代はもしかすると嫌というほど
「吉本ばなな」といえば「キッチン」で、
たくさん読んで彼女の著作を読まなくなっていたのだけど、
そして彼女の文章をわかったような気でいたような自分も
いたような気もするのだけど。

いやーーーん。すみません。

なにかにおいてわかったような気になるのは
自分が停滞していたり、「わかった」といって自分を守りたかったり
する時期なのかもしれません。

これほどの人がわかるわけなんてないよ。
いつも私をえええ?って心の場所につれていってくれます。

この本は短編集なんですが、
「田所さん」「明るい夕方」好きです。

人が悩んでいるときに、構いすぎて
無意識に傷をひらくような間合いや言葉かけな残酷さを
とても絶妙に表現されている。
それが優しいとか、優しくないとかの判断なしにね。
いや、そもそもの判断とか主観とかの必要のなさを。
空気にとけたイメージで読ませてくれるのです。

ヨガだよねぇ。それって・・・shine

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小さな偶然

ヨガクラスの生徒さんから読んでいる本のことをきいて
本屋で目にとまりました。

Photo 北村薫/ひとがた流し

この絵と文字・・・とっても好み!!
知ってる・・・。

と思ったら、やっぱり
おーなり由子さんでした。

共作で「月の砂漠をさばさばと」
を書いてらっしゃるから当然といえば当然か。

おーなり由子さんはリボン時代から気になっていて
どっぷり一時期はまった方です。

色の使い方・視点のゆるやかさ。から、にじみでるピュアな感じは
最近はにたような色や文章は多くでていたけれども、彼女は彼女でしかなく、
元祖乙女の見本といえる内容でしょう。
なんて書評みたくなっちゃった。

きれいな色とことば Love Letter とくにこの本達が大好きよ。

と、ヨガの生徒さんの言葉をきっかけに
私の中で色あせていたような記憶にぱっと色がつきました。
そうだなぁ。わたしこんな絵が描きたいなぁ、
っておもってることも思い出したりして、
柔らかな空気につつまれました。

そして、北村薫といえば彼女というふうな
パブロフ効果もついてしまうのでしょうね。
本で人を覚えますから~私。

あっ、「小さな偶然」といえば、、、、
こんなについでに紹介すべき本でないかもなんですが、

ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫) これね、よかったですよ。

って、ここ数年で私の中でトップになるであろうと思われる映画
スラムドック$ミリアネア」の原作です。
映画とは違った穏やかな感じも流れる文体で、映画以上にいろいろ起きます。
でもねぇ、、、
840円と文庫なのに高いうえ、題名売れなそうじゃない??笑。
「スラムドック$ミリアネア」のほうが売れそうだよねぇ・・・。
たくさんの人生の偶然でミリオネアになっちゃうってこと、
あったら素敵。あるかもしんないね。

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鉄塔 武蔵野線

名作だからって理由だけで、その本が残っていくかってのは
そうでもなくって、いい本でもなくなってしまう本もある。
本屋さん業界ってもどかしいよね。
あっというまに読めちゃうような本が今日も平積みされてますね。
と思ったら、その本を旦那さんが抱えて帰宅してくる昨今ですが笑。
売れるが勝ち。そりゃそうかもしんないんだけどねぇ。

Tettou鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫 キ 1-1)

1994年に新潮社から出版されてなくなっていた本。
「鉄塔 武蔵野線」を去年本屋でみかけたときは
ドキーンとしたよ。
ソフトバンク文庫だって。完全版だって。

「この本読んだっけ・・・?」と首をかしげることも多くなったけど。
この本は、ここにしかないシーンだらけ。
読んだ!とはっきりわかる小説。
とにかくたんたんと地味に鉄塔を84塔たどっていく冒険。
なんだか、その空気感にはまっていき、ラストに不意打ち涙とまんなかった。
そういう感動小説で書いてないんだろうなぁ。
ってのもわかるからなぁ、なんで泣いてるんだか、裏腹でおかしい。

ファンタジーノベル大賞受賞作品で、
選考委員の荒俣宏は
「一作にして『鉄塔文学』というジャンルを創ってしまった」と評価したらしいです。

当初の文庫と今回出版された分を比較してみた。
値段もページ数も1.6倍くらいになってるけど。
当初作者がのせたかったアングルも全収録。
というこだわり。

「鉄塔全部の姿」
「鉄塔の下部分」
「今の鉄塔から前の鉄塔がみえる写真」
「今の鉄塔から次の鉄塔がみえる写真」
「鉄塔のナンバープレート」
5枚×84塔分。の写真です。

そして、鉄塔をたどるための地図のオマケ付です。
あっぱれだなぁ。

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鉄塔といえば・・・
http://www.youtube.com/watch?v=GH2w72iw03o
このビデオクリップはいつも泣きそうになる。
かわよすぎな瞬間たちよ。

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風に舞いあがるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

気になっていた本が文庫化されたので早速買ってみました。
まず題名が素敵・・・!表紙もすてき。

そしてあらすじ↓

才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり…。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた6編。あたたかくて力強い、第135回直木賞受賞作。

映画のCMもそうだけれど、あらすじってね、

『ふーん。なーるほど。』

って逆に読んだ気になっちゃって買わないことも多くある。
この本の場合は内容の密度が、あらすじにしちゃうことで、薄まってしまっている。

そう、もぅ、、、、、ね、やられまくりました。

この本ね、私の好みよ~♪みーつけた!!
って範疇を超えて、とにかくすごい読後感。
何度も読みかえしたい本に出会えてしまった感。

短編集で切り口も幅ひろすぎるのにね、全部がすごかった。

どうしても好みの作家が決まっていて、その本を読み返したり、
な読書傾向になっているので
今年はいろいろ気になった本は新規開拓してみようと意識しているのですが。

まぁ、一読でいいかぁ、な本も多いなかに、
あらすじで知ったような気にならなくってよかったなぁ。

すーん。と世界に入り込んででていたときに
自分のなかの残影で形成されなおしてしまうもの。
そして
その本を読んでない私は過去の人となるような読書をした。
あ、きっと誰もその変化には気づかないけど笑。

ふふ。こうして考えると読書は恋愛ですね。

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ちくま文庫

読書好きの人って、文庫本や新書版さがすとき、
出版社の背表紙の色で本さがしますよね?

あると思います。

そして『ちくま文庫』『講談社学術文庫』『白水社』
は本屋の奥のほうからさがしますよね?

あると思います。

いや、どうでしょう・・・?

そういえば『思考の整理学』を読んだのは15年前くらい。
作者、外山滋比古さんは大学入試でよく扱われた方だったような。
どちらかといえばゆるい私はこの手の本を思考の整理のために読むのが好きです。

その本が、ここ2年ほど突然平積みになってるのはなぜかしら?
思考の整理学
行く先々の本屋にてちくま文庫が一冊だけ
いろんな本にまぎれて平積みになっている。
東京駅の丸善では、その本だけを積まれているコーナーもありました。
『もっと、わかいときに読めばよかった・・・』だったかな?
というでっかいPOPつき。

んー勝間和代さん効果かな?
彼女がこの方の本を薦めていたような。
ちょっと調べてみたけどわからない。

そしてちくまの漫画といえばこれでしょう。
るきさん (ちくま文庫)

単行本が文庫化されたときに
さすがぁ。ちくま文庫と思いました。
高野文子については、またいつか。
ちょっとTOPクラスすぎて、うまく言葉がみつかりません笑。

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東京に空はある

おととし札幌から東京に旦那さんの転勤で引越してきました。
札幌でのびのび花スタンプラリーとか雪の結晶に感動していた私は、
東京と札幌の緑や空の違いに、やられちゃいました。
年をとると新しい環境になじみにくい。って一般論だと思っていたのですが、
自分にもおきることがショックで、植物がしおれてく感じな時期がありました。
家族もいるのになぁ、ご飯も食べれるし、
そこだけで満足できない自分なの?てこともショックでシオシオになる。

そんなときにフラーっとドライブにでかけた晴海埠頭。
ここは数年まえに東京に暮らしていたころにおきにいりだった場所。
お台場や横浜のみなとみらい一角あたりはもう
10年前のすすけた部分がなくなっていくなかで、
ここは解放的なすすけた空間。
そこから見る大型船ごしのお台場くらいがちょうどいいの。

しばらくそこで放心してると(放心ばっかりしてますね・・・私)
『わぁぁぁ』な瞬間がやってきた。
智恵子抄 (新潮文庫)
『東京にも空はあるよ~智恵子さん』と思った。

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写真ちいさいけど、こちらにむかって雲が流れてきて
『きれいだねぇ』と何かがむねにストンと落ちたのでした。

そんなながれで今ヨガインストラクターしてるから不思議なものです。
最近の私はいつか札幌に帰る日がさみしいです。あは。
人間って・・・勝手だねぇ。

今日ね10年以上前に書きとめてある本の引用をみつけたから思いだした話。

『わが知らぬわれの
わがあたたかき肉のうちに
籠れるを信ずるなり』

同じく高村光太郎です。

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